ハワイの人々とマナ

 

マナ

ハワイの人々は、マナと呼ばれる霊的な力を信じています。
マナという言葉は、アロハと同様に日本語に翻訳することが難しい言葉になります。

ハワイを舞台にした「マナに抱かれて」という映画がありましたが、
ハワイの人々と通じて得られた力を「マナ」と表現していました。

ハワイの人々は、マナはすべてのものに宿るエネルギーのことで、
常に身の回りに満ちているもののことを言います。

また、
身分の高い人や強い力を持つ地域には、より多くのマナが宿っていると
信じられ、死者の骨にもマナが宿ると信じられました。
そのため、死者の骨は洞窟などに保管されました。

18世紀にイギリス海軍のキャプテン・クックがハワイ島で殺害された際、
キャプテン・クックの強大な力に敬意を持ち骨を保管したと伝えられています。

また、
マナは人間だけではなく、
ウミガメやサメ、鳥といった生き物、
川や雨など自然にも宿るとされています。

マナとハワイの人々

ハワイの人々にとってマナはとても貴重ものですが、日本でいうご利益と同じように
マナも取り扱いを間違えると、マナは消えてしまうとされていました。

そのため、
マナを守るためのルールがカプとして規定されています。

マナは身分などによって力が変わると言われていましたが、
僧侶、農民など職業に応じてマナは存在したと言われていました。

最強のマナを持つものは、
アリイ・ヌイ(大首長)やカフナ・ヌイ(大祭司)とされています。

彼らは、マナそれ自体をコントロールし、
先祖の霊と交流することもできました。

このようなハワイの人々にとって重要なマナは、
子供達にも受け継がれテイクと信じられていました。

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